「原子力政策『転換』議員懇談会」
【No.580】 2005年3月6日発行
先週は3月1日(火)に、議員会館で「原子力政策『転換』議員懇談会」の
勉強会が開催され、自民党の河野太郎代議士に講演していただきました。

まず、この議員懇談会ですが、超党派の議連でメンバーは50人ほど、
私も世話人の一人を務めています。

原子力政策の何を「転換」するのかと言えば、
第一に安全規制の体制について、「規制」と「推進」を分離すること、
第二に再処理による核燃料サイクル路線から撤退すること、
そして第三に電力分野の規制緩和を推進することです。

また、河野太郎代議士については、ご承知の通り河野洋平衆議院議長のご子息で
1963年生まれの42歳、現在当選3回で、自民党では環境部会長を経て
副幹事長を務めています。

原子力政策については、ご自身の「ごまめの歯ぎしり」と題したホームページを
はじめとして、原発を「トイレのない家」と呼んで警鐘を鳴らしています。
今回の講演でも、その持論を展開していただきました。

「以前、青森に行って核燃サイクルに反対する講演をしたところ、
自民党青森県連から河野を除名処分にしろ−と党本部に申請が上がってきた。
今、それは預かりになっている。」

「核燃料サイクルはバラ色のシナリオだが、
「もんじゅ」が事故を起こしたこともあってまったくメドが立っていない。
諸外国でも、フランスがスーパーフェニックスを中止し、
世界中でやっているのは日本だけである。」

「そこで、プルトニウムを普通の原子炉で燃やすプルサーマルという方式を
導入しようとしているが、これもメドが立っていない。」

「現在、日本の原発からでる使用済み核燃料は年間約900トン、
2001年には年間1,400トンになる。
これに対して、貯蔵施設は全国に9,000トン分しかない。
仮に六ヶ所村の再処理施設が稼働しても処理能力は年間800トンだから、
毎年100トンは処理が追いつかない。」

「また、再処理した後の高レベル放射性廃棄物は、地下数百メートルに「地層処分」
するとなっているものの、その場所はまったく決まっていない。」

「加えて、日本国内に20トンを超えるプルトニウムがあり、
再処理工場が稼働すれば毎年6トンのプルトニウムが取り出される。
海外から、日本は核兵器をつくるのかと疑念の目で見られかねない状況にある。」

「解決策としては、原発の新設を止め、耐用年数が終わったら順次解体するしかない。
そのためには、自然エネルギーを推進するとともに、省エネを徹底することによって
可能となる。」

「それができないのは、自民党と電事連の関係による。しかし一方の民主党も、
電力会社の労働組合との関係があってモノが言えない。この問題は、政権交代が
あっても何も変わらないのではないか。」

以上のように、河野代議士の話は冷静で筋の通ったものでした。
その見識と勇気に敬服したところです。確かに、民主党に対する指摘もその通りだと
思いますが、それではどうするか、私自身の責任の重大さを再認識したところです。

以上で、ネットメッセージを終わります。

お読みいただきありがとうございました。
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